増刊号 内科エマージェンシーと救急手技
内科エマージェンシーと急性中毒
主な中毒一覧と中毒情報センターの利用
吉岡 敏治
1,2
1(財)日本中毒情報センター大阪中毒110番
2大阪府立病院救急診療科
pp.452-455
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907203
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
中毒では,患者の現症と重症度や治療の緊急性とが必ずしも一致しないことがある.パラコート中毒,塩素ガス中毒,アセトアミノフェン中毒の初期,黄燐中毒の無症状期などがその典型である.
本項では,比較的よく遭遇する中毒で重要と思われる起因物質を筆者の独断で選別し,主症状,主たる治療,禁忌などの留意点を羅列した.中毒の診断と治療の一助としていただきたい.さらに中毒起因物質が推定できたら,その毒作用機序や治療法などに関して,もっと正確な情報を得ていただきたい.そのために存在する(財)日本中毒情報センターの電話番号は下記のとおりである.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.