今月の主題 膠原病・リウマチ性疾患
慢性関節リウマチ(RA)
慢性関節リウマチの治療—治療する時しない時
松多 邦雄
1
1松多内科医院
pp.1715-1719
発行日 1998年10月10日
Published Date 1998/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907002
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●慢性関節リウマチ(RA)の治療の目的は,短期的には関節の痛みを取ることであるが,長期的には関節の破壊,変形を防止することである.
●HLA-DRの感受性遺伝子をもち,リウマチ因子が高く,抗核抗体が陽性で,骨粗鬆症の患者は,関節の破壊がひどいムチランスタイプになりやすいので,早期からメトトレキサートと適当な抗リウマチ剤を併用し,それでも抑えられないときはステロイドも投与して炎症を抑えたほうがよい.
●関節痛があっても関節腫脹や圧痛がはっきりせず,炎症反応もみられない患者では急いで治療することはない.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.