今月の主題 カルシウム・骨代謝異常症と骨粗鬆症
腎疾患と骨
腎性骨異栄養症の病態
重松 隆
1,2
,
長谷川 俊男
1,2
,
小此木 英男
1,2
1国立佐倉病院内科
2東京慈恵会医科大学内科学講座第2
pp.1047-1049
発行日 1998年6月10日
Published Date 1998/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906849
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ポイント
●腎性骨異栄養症(ROD)の組織学的分類には,線維性骨炎,骨軟化症,無形成骨,混合型がある.
●線維性骨炎は二次性副甲状腺機能亢進症と,骨軟化症はアルミニウム蓄積と,無形成骨は副甲状腺機能の抑制と関係が深い.
●最近では,無形成骨が線維性骨炎や骨軟化症より多く過半数に達している.
●確定診断には腸骨骨生検による組織学的検討が必要であるが,X線写真や血液検査も役に立つ.
●ROD発症機序として,低Ca血症・高P血症・ビタミンD欠乏に加え,ビタミンD受容体やCa受容体の関与が明らかにされつつある.
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