今月の主題 内科医がよく遭遇する血管疾患
治療の基本
血管疾患の薬物療法
松尾 汎
1
1国立循環器病センター内科心臓血管部門
pp.834-837
発行日 1998年5月10日
Published Date 1998/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906796
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ポイント
●血管疾患には動脈,静脈およびリンパ管の疾患がある.
●動・静脈疾患では,それぞれに内科治療,カテーテル的治療および外科治療が応用されている.
●内科治療の主流をなすのが薬物療法であり,一般的な鎮痛薬,動脈硬化危険因子としての高脂血症や高血圧症に対する抗動脈硬化薬,降圧薬などのほかに,抗血栓薬も繁用される.
●抗血栓療法には,血栓の形成を抑制するという観点から,凝固系に作用して血栓形成を阻害する抗凝血薬,また血小板の粘着・凝集機能を阻害して血栓形成を阻害する抗血小板薬などが含まれ,フィブリンを溶解し,血栓を溶解する線溶療法も含めて応用されている.
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