今月の主題 Evidenceに基づいた内科疾患の予防
感染症の予防方法
成人のワクチン投与
岡山 昭彦
1
1宮崎医科大学内科学第2講座
pp.1955-1957
発行日 1999年12月10日
Published Date 1999/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906589
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●インフルエンザは単なる風邪とは異なり,高齢者や基礎疾患を有する患者では重篤な病態を呈しうる.重要な合併症としては肺炎,脳炎,心筋炎,心外膜炎,また特殊な合併症としてライ症候群がある.治療薬としてはA型にアマンタジンが有効である.
●欧米では高齢者,ハイリスク群を中心に広くインフルエンザ不活化ワクチンが使用されており,予防効果,費用効果とも有益であることが示されている.現在本邦でもより積極的な使用が検討されている.
●肺炎球菌は肺炎,髄膜炎の主要な起炎菌の一つである.ペニシリン耐性菌の出現もあり,今後ワクチンによる幅広い予防の必要性について検討が望まれる.
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