増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集
血液生化学検査
蛋白
フィブロネクチン
西成田 進
1
1日本大学医学部第1内科
pp.224
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906319
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検査の目的・意義
フィブロネクチン(fibronectin:FN)は血漿,羊水その他の体液中に存在する糖蛋白である.主な産生細胞は肝細胞,血管内皮細胞,血液単球である.血漿FN,細胞性FN,胎児型FNがある.その機能は細胞同士の接着,細胞移動,細胞の分化,損傷組織の修復,オプソニン作用などのほか,最近では癌転移の抑制,免疫,炎症反応への関与も報告されている.これら多彩なFNの機能が関与する免疫・炎症の病態を反映する一つの血清学的な指標としての意義をもつ.
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