増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集
臨床検査総論
臨床検査と保険診療
森 三樹雄
1
1獨協医科大学越谷病院臨床検査部
pp.22-26
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906238
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2000年の診療報酬抜本改定に向けてすでに,厚生省案,与党協案,医師会案,医療保険福祉審査議会案などが発表されている.さらに内保連,外保連をはじめとする関係団体の要望もまとまりつつある.1998年11月より始まった日本版DRG/PPSの試行,2000年の診療報酬抜本改定において,高齢者や慢性疾患への包括払いの導入も示唆されている.
1998年の診療報酬改定では,“検査の適正化”と称し,検体検査の受託料金を実勢価格に近づけるためという理由で,検査点数が平均7.4%と大幅に切り下げられた.厚生省の説明では,検査点数を切り下げて衛生検査所の実勢価格に近づけて差益をなくすとしている.このような厳しい状況のなかで,病院検査部をはじめ衛生検査所や臨床検査試薬会社の利益も激減し,競争はさらに激しくなっている.
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