今月の主題 高脂血症と動脈硬化
高脂血症の診断と新たな検査法
高脂血症診断のファーストライン
藤岡 考之
1
,
斉藤 英治
1
1日本大学医学部第2内科
pp.413-417
発行日 1999年3月10日
Published Date 1999/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905938
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●血清中のコレステロールやTGはすべてリポ蛋白中に存在するので,高脂血症とは高リポ蛋白血症を意味している.
●カイロミクロンやVLDLはTGの含有量が多い.
●LDLやHDLはCEの含有量が多い.
●電気泳動法では,正常者の空腹時血清リポ蛋白はβ(LDL),pre-β(VLDL),α(HDL)分画に分離される.
●アポB/LDL-C比が高いときはatherogenicな小型のLDLの増加が疑われる.
●アポC-IIはLPLを活性化させる.
●III型高脂血症ではTGやアポC-IIIの増加に比べてアポEの増加が著しい.
●HDL-Cが100mg/dl以上の場合を高HDL血症という.
●Lp(a)の血中濃度が25〜30mg/dlを超えると動脈硬化性疾患の合併率が高い.
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