増刊号 Common Drugs 350の投与戦略
アレルギー・リウマチ性疾患治療薬
抗リウマチ薬
シオゾール(塩野義)
井上 哲文
1
1東京大学医学部物療内科
pp.437
発行日 1996年11月30日
Published Date 1996/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905703
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臨床薬理
●作用機序:単球に対しては,高濃度でHLAclass II分子の表現を抑制するが,IL−1産生の抑制能はなく,遊走,貪食,化学発光,活性酸素産生の抑制能も極めて弱い.リンパ球に対しては,高濃度でその増殖を抑制するものの,おしなべて明確な作用を発揮しない.多形核白血球の凝集,貪食,化学発光,活性酸素産生に対する抑制作用も弱い.滑膜細胞の増殖を強力に抑制する.注目すべき薬理活性として,低濃度で転写因子のDNAへの結合を阻害することが報告されている.
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