増刊号 Common Drugs 350の投与戦略
神経・筋疾患治療薬
レボドパ(パーキンソン病・パーキンソン症候群治療薬)
ドパストン(三共)=ドパゾール(第一)=ドパール(協和発酵)
杉田 之宏
1
,
水野 美邦
1
1順天堂大学医学部神経内科
pp.178-179
発行日 1996年11月30日
Published Date 1996/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905515
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臨床薬理
●作用機序:L-dopaによる治療は,パーキンソン病の線条体で欠乏しているドパミン(DA)をその前駆物質であるL-dopaの投与により補充するもので,本症治療の基本である.DAは脳—血液関門を通過できないため,その前駆物質であるL-dopaを投与する.L-dopaは脳内に入り黒質線条体DAニューロンに取り込まれ,ドーパ脱炭酸酵素によりDAになり治療効果を現す.
●血中濃度モニタリング:L-dopa血中濃度は投与量と相関するが,長期治療での血中濃度は臨床症状の改善度とは必ずしも相関せず,一般治療での血中濃度モニタリングは必要でない.
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