今月の主題 皮膚科から内科医へのアドバイス
内科と皮膚科の境界領域
内臓悪性腫瘍と皮膚症状
海老原 全
1
1東京都済生会中央病院皮膚科
pp.675-677
発行日 1996年4月10日
Published Date 1996/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905045
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●内臓悪性腫瘍のデルマドロームの非特異的皮膚病変は腫瘍随伴性皮膚病変群,paraneoplastic skin manifestationと呼ばれる.
●腫瘍随伴性皮膚病変群には,ホルモン・酵素障害,免疫反応,免疫能低下によるウイルス感染,発癌物質曝露による病変などが含まれる.
●皮疹は紅斑に角化異常,水疱,色素沈着などが複合して認められ,掻痒を伴うことが多い.
●治療抵抗性,異常な形・分布の皮疹をみた場合は,内臓悪性腫瘍の潜在を疑う必要がある.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.