検査機器のメカニズム・21
低温恒温槽
柿沼 建
1
1サクラ精機理器技術部
pp.1040-1041
発行日 1973年9月15日
Published Date 1973/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908228
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1.装置の設計における考慮点
恒温器(主として培養を行なう)はその目的からみて常に庫内の温度を正確に一定に維持することを絶対的必要条件としている.
これらを満足させるための最良な装置とは,当然のことながら庫内の温度と調節する温度誤差範囲が常に±零度以内で動作する微細な調節装置でなくてはならないことが不可欠の要素であるが,現状ではかなりの許容誤差のある製品が多いのも事実である.しがるに設計関係者間ではこの範囲内にはいるようできるだけ誤差を少なくすることを最重点目標において設計に努力しているが,製品価格とのかね合いもあってなかなか困難な要素も多い.自然対流による恒温維持とサーキュレーター方式による恒温維持とについても,調節装置と温度恒定との間に対する温度誤差という点が必ず介在するので,種々の要素や条件を常に考慮しておく必要がある.
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