増刊号 内科医のMRIとのつきあいかた
イントロダクション
アーチファクトの種類とその見わけ方
吉川 宏起
1
,
井上 優介
1
,
浅井 佐江
1
1東京大学医科学研究所放射線科
pp.43-50
発行日 1997年10月30日
Published Date 1997/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904758
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磁気共鳴映像法(magnetic resonance imaging:MRI)の大きな特徴の一っは,X線CTで問題となる骨やガス,空気と接する部位でのアーチファクトが少ないことである.しかし,MRIにも特有のアーチファクトがあり,これらを念頭に置いておかないと誤診を招くことがあるので注意が必要である.MRIにおけるアーチファクトの原因は,被検者自身からのものと,装置(撮像法)からのものと,その両者によるものとからなっている.
本稿では,MRIにおけるアーチファクトについて成因別に画像を提示しながら解説していくが,最初に,現在大部分のMRIで行われている代表的な撮像法である2次元フーリエ変換法について,簡単に触れておく.
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