今月の主題 日常臨床にみる水・電解質と酸塩基平衡
Na代謝とその異常
低Na血症の治療
田村 博之
1
,
秋葉 隆
1
1東京医科歯科大学病院腎センター
pp.873-875
発行日 1997年5月10日
Published Date 1997/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904502
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ポイント
●治療方針の決定は,細胞外液量の評価と低Na血症をきたす原疾患についての評価から始まる.
●低Na血症の補正は血清Na濃度120mEq/lを目標とし,中枢神経症状がなければ数日かけてゆっくりと行う.しかし,中枢神経症状がある場合は,補正速度が早すぎても遅すぎても中枢神経障害を残す可能性がある.
●浮腫,低Na血症をきたしている疾患は,基礎疾患の治療が最優先である.
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