今月の主題 高血圧の治療—新しい時代を迎えて
合併症を伴う高血圧—個別治療の実際
妊娠
三品 直子
1
,
成瀬 光栄
1
,
成瀬 清子
1
,
関 敏郎
1
,
出村 博
1
1東京女子医科大学内分泌疾患総合医療センター
pp.703-705
発行日 1997年4月10日
Published Date 1997/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904464
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ポイント
●妊娠経過中の高血圧は,原因のいかんにかかわらず治療の対象となる.
●治療の主体は薬物療法であり,症例に応じて使い分けるが,第一選択薬としてはα-メチルドーパ,β遮断薬,α・β遮断薬が用いられる場合が多い.
●血圧管理の目安は,一般に140/90mmHg以下,妊娠中毒症では150/100mmHg前後である.
●経過中は各種検査所見,自他覚症状の推移などに厳重に目を配り,子癇前症など危険な徴候が現れた際は,速やかに産科に入院させられる態勢にしておくこと.
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