今月の主題 臓器感染症へのアプローチ
消化器系感染症
H. pyloriの除菌と臨床的意義
永田 博司
1
1東京都済生会中央病院内科
pp.55-58
発行日 1997年1月10日
Published Date 1997/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904326
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●胃内にH. pyloriという細菌が棲息し,消化性潰瘍はH. pyloriによる感染症であるという仮説が提唱されている.
●消炎鎮痛剤が原因となる潰瘍患者を除けば,胃潰瘍の患者の80%以上,十二指腸潰瘍の95%以上にH. pyloriの感染が証明される.
●プロトンポンプ抑制剤と抗菌剤の併用によりH. pyloriの除菌が可能である.●除菌により,消化性潰瘍の治癒促進と再発防止が期待できる.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.