今月の主題 慢性関節リウマチとリウマチ周辺疾患
合併症と治療由来の随伴症への対応
慢性関節リウマチと肺病変
安藤 純子
1
,
猪熊 茂子
2
1丸山記念総合病院内科
2東京都立駒込病院アレルギー膠原病科
pp.2450-2453
発行日 1995年12月10日
Published Date 1995/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904279
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ポイント
●慢性関節リウマチ(RA)では気道,肺胞,胸膜,肺血管床のいずれもおかされうる.間質性肺炎,胸膜炎が多くみられるが,最近BOOPが注目されている.
●ADLの低下があるので,呼吸障害が自覚されにくい場合がある.早期診断,早期治療が予後に影響を与える.
●DMARDsによる薬剤性肺障害との鑑別が問題となる.RA肺では活動期に免疫グロブリンが上昇し,薬剤性肺障害では低下する例がある.
●肺病変の鑑別とともに活動性の評価も治療選択上重要である.
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