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診断に苦慮した不明熱の一症例
小原 直
1
1和白病院内科
pp.615
発行日 1995年11月30日
Published Date 1995/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904238
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不明熱の原因を探索するとき,患者の病歴や症状および検査データの関連性について時々診断が困難な症例に遭遇することがある.
症例は54歳の女性.主訴は発熱,咽頭痛,右肩関節痛である.既往歴では40歳時に左乳癌手術を施行.1994年3月下旬より,39℃台の発熱と咽頭痛,右肩関節痛があり,外来でインフルエンザとして内服抗生剤投与および消炎鎮痛剤を処方されるも改善せず,白血球数20,000/μl以上だったため精査目的で入院となった.
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