今月の主題 関節リウマチを疑ったら―診断・治療のUpdateと鑑別すべき膠原病
関節リウマチと鑑別が必要な疾患とその特徴
【どのような年齢でも起こる疾患】
不明熱
萩野 昇
1
1東京大学医学部附属病院アレルギー・リウマチ内科
pp.249-256
発行日 2011年2月10日
Published Date 2011/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105025
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症例 55歳男性,不明熱精査中に亜急性に進行する腎機能低下を認め,腎生検が予定されていた.検査前日に強い背部痛・血圧低下をきたし,造影CTで左腎の大きな血腫を認めた(図1).緊急で施行された血管造影検査で,腎動脈に多発する動脈瘤(一部破綻した動脈瘤からの造影剤血管外流出を伴う)を認めた(図2).結節性多発動脈炎と診断した.
塞栓術を施行・止血に成功した後,ただちにステロイド投与を開始した.
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