増刊号 Common Disease 200の治療戦略
皮膚疾患
単純ヘルペス
漆畑 修
1
1東邦大学医学部第2皮膚科(大橋病院)
pp.598-599
発行日 1995年11月30日
Published Date 1995/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904224
- 有料閲覧
- 文献概要
疾患概念と病態
単純ヘルペス(Herpes simplex)は,単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1),単純ヘルペスウイルス2型(HSV-2)感染による皮膚・粘膜病変の総称で,初感染と再発型に分けられる.病型は口唇ヘルペス(癌疹性歯肉口内炎),性器ヘルペス,ヘルペス性瘭疽,躯幹・上肢のヘルペス,疱疹性湿疹(カポジ水痘様発疹症),角膜ヘルペス,新生児ヘルペスなど多彩である.
初感染では皮膚あるいは粘膜の微小外傷部より感染するが,ほとんどは不顕性感染で,発症するのは10%前後といわれている.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.