演習・胸部CTの読み方・5
労作時呼吸困難を主訴とする72歳の男性
徳永 豊
1
,
山木戸 道郎
2
,
粟井 和夫
3
1広島市立安佐市民病院内科
2広島大学医学部第2内科
3厚生連広島総合病院画像診断部
pp.2299-2304
発行日 1995年11月10日
Published Date 1995/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903956
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Case
【症例1】 72歳,男性.平成5年3月頃より労作時呼吸困難出現.時折,喘息様の発作あり.平成6年5月,呼吸困難が増大するため(Hugh Jones III度)当科受診.身長158cm,体重50kg.両肺の呼吸音減弱.胸部X線検査;CTR 39%.両側肺野の透過性亢進および末梢血管影減少.肺機能検査では,肺活量2.41l,%肺活量74%,1秒量0.47l,1秒率21%.動脈血ガス分析PaO2 54Torr,PaCO2 59Torr,pH 7.325.喫煙歴;1日20本,50年間.
肺実質障害の評価のため,胸部CT検査を実施した.図1a(右図)は肺野条件の胸部CT(5ミリ厚スライス).
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.