今月の主題 見えてきた腎疾患
進行性腎障害の病態解明と治療の進歩
糸球体障害の分子生物学と臨床への可能性
南学 正臣
1
,
Richard J Johnson
1
1ワシントン大学医学部腎臓内科
1Division of Nephrology, University of Washington Medical Center
pp.1933-1936
発行日 1995年10月10日
Published Date 1995/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903872
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●分子生物学はクローニングから遺伝子操作による動物モデル,そして遺伝子導入など,様々なアプローチによる糸球体疾患の研究を可能にした.
●糸球体障害の原因は多様であるが,共通の変化として細胞増殖・細胞外基質蓄積・細胞の形質の変化などが認められ,病態に深くかかわっていると考えられる.
●今後,分子生物学を生化学,生理学,形態学などと組み合わせて使うことにより,さらに糸球体疾患の解明が進むものと思われる.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.