増刊号 尿検査法
I.総論
4.腎機能検査の意義
(2)糸球体
海老原 功
1
,
小出 輝
1
1順天堂大学医学部腎臓内科
pp.42-43
発行日 1992年5月15日
Published Date 1992/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901062
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糸球体
糸球体(図1)は毛細血管の束より成り,血液がこの毛細血管腔を流れる間に限外濾過が行われる.毛細血管腔よりボウマン腔内(図2)へ濾過された限外濾過液は,蛋白成分を除き血漿とほぼ同一の成分を含み,尿細管腔へと入る.そのほとんどは尿細管上皮で選択的再吸収を受け,尿細管周囲の毛細血管を経て全身循環へ戻って行く.糸球体と,尿細管(近位,移行部,遠位)は腎臓の単位構造=ネフロンと称される.
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