今月の主題 不整脈診療のための心電図の見方
安静時標準12誘導心電図からみた不整脈診断
QRS波形と軸偏位の見方—ヘミブロック,脚ブロック
久保田 功
1
,
橘 英忠
1
1山形大学医学部第1内科
pp.866-867
発行日 1995年5月10日
Published Date 1995/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903630
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ポイント
●脚ブロックは,QRS幅が0.12秒を境に完全と不完全とに分類される.
●右脚ブロックはV1でrsR'型,V5,6で幅広いS波を示す.
●左脚ブロックはV1でS波が幅広いか,QS型,V5,6でR波が幅広くnotchを有する.
●右脚ブロックは健常者にもみられるが,左脚ブロックは器質的心疾患を有する可能性が高い.
●左脚前枝ブロックは著明な左軸偏位とQISIII型,左脚後枝ブロックでは著明な右軸偏位とSIQIII型を示す.
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