今月の主題 小児疾患とキャリーオーバー診療
小児診療の注意点
小児の検査値のみかた
澤 文博
1
,
月本 一郎
2
1東邦大学医学部佐倉病院小児科学
2東邦大学医学部第1小児科学
pp.335-337
発行日 1995年2月10日
Published Date 1995/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903519
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ポイント
●小児の検査値は成人の基準範囲内でも異常であったり,基準範囲外であっても正常のことがある.
●小児の検査値の解釈には年齢による基準範囲の違い,採取時の溶血やアーチファクトの影響,発育発達の個体差などに注意する必要がある.
●小児の基準範囲は年齢が進むにつれて横ばい型,漸増型,漸減型,凸型,凹型,二峰型に推移するものがある.また成人の基準範囲に入る時期が乳児期,幼児期,学童期,思春期,成人と違いがある.
●報告伝票に小児の参考値の記載があっても,年齢区分の明記がなければ判定に注意を要する.
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