アメリカ・ブラウン大学医学部在学日記・3
週2回の終日授業となる解剖学の講義と実習
赤津 晴子
1
1スタンフォード大学病院内科
pp.2482-2485
発行日 1994年11月10日
Published Date 1994/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903400
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
遺体に初めて触れたのは祖母が亡くなった小学校5年生のときであった.あまりにも冷たい祖母の身体に私の指が触れたときには,何かさわってはいけないものに触れてしまったようで,思わず手を引っ込めてしまった.解剖学の第1日目を翌朝にひかえた晩,そんなことを思いだしながら不安と期待に包まれた.どうやら他のクラスメートも同じような複雑な思いであったらしい.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.