今月の主題 呼吸器薬の使い方
気管支喘息の薬物療法のポイント
喘息の病態に対してリスクファクターとなり得る薬剤
大石 光雄
1
1近畿大学医学部第4内科
pp.2355-2357
発行日 1994年11月10日
Published Date 1994/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903367
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ポイント
●喘息の病態に対してリスクファクターとなりうる薬剤とは,本来の薬理作用や二次的なメカニズムによって,気道過敏性や気道狭窄を一層助長させるものと解釈できる.
●そのような薬剤には,アスピリンその他の非ステロイド性酸性解熱鎮痛抗炎症薬,β遮断薬および向精神薬などの治療薬のみならず,ヨード造影剤のような検査薬,食品・医薬品添加物なども含まれる.
●しかし,それぞれの薬理作用とリスクは一律ではなく,時に致死的となるものもある.
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