今月の主題 糖尿病と合併症へのアプローチ
病態に応じた個々の症例への対応
糖尿病のエマージェンシー
野田 光彦
1
,
門脇 孝
1
1東京大学医学部糖尿病・代謝内科
pp.2009-2014
発行日 2000年12月10日
Published Date 2000/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907873
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●糖尿病性昏睡の治療では,輸液・電解質管理が,インスリンの持続静注と並んで重要である.インスリンの持続静注速度は0.1単位/kg/時,輸液量は最初の6時間で3l程度を目安に,心機能に問題のある場合はこれにも留意しつつ施行する.
●乳酸アシドーシスでは,原病の治療が重要である.
●低血糖性昏睡ではグルコースの静注を行う.意識が回復したのち,いったん覚醒した患者が再び昏睡に陥ることがあるので,注意を怠ってはならない.
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