今月の主題 内科エマージェンシー
症候別内科エマージェンシー
背部痛
高沢 謙二
1
1東京医科大学第2内科
pp.2104-2106
発行日 1994年10月10日
Published Date 1994/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902991
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ポイント
●背部痛には後腹膜臓器から直接発せられる体性痛と,内臓諸臓器の異常を反映した関連痛がある.
●背部痛が突然起こったものか徐々にきたものか,随伴する症状はあるか,また既往症の有無をチェックする.
●外傷の有無をはじめ全身状態を素早くチェックし,血圧測定,緊急採血,胸腹部単純X線撮影,心電図検査を施行する.
●一刻を争う診断を要するものには解離性大動脈瘤と心筋梗塞が挙げられる.これらは急激なショック状態をきたす可能性があり,疑われたら直ちに点滴確保し検査を進める.
●消化器系の疾患では随伴する症状に注意する.
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