今月の主題 水電解質・酸塩基平衡の調節とその異常
疾患と水電解質・酸塩基平衡の異常
非ステロイド系抗炎症薬による水電解質代謝異常
長谷川 尚
1
,
荒川 正昭
1
1新潟大学医学部第2内科
pp.1944-1945
発行日 1994年9月10日
Published Date 1994/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902959
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ポイント
●非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)は広く使用される薬剤であり,アラキドン酸カスケードにおいてシクロオキシゲナーゼを阻止し,プロスタグランジン(PG)の生成を抑制することにより,抗炎症効果を発揮する.
●PG生成抑制の結果,腎機能障害,電解質異常,高血圧の増悪などの副作用が起こり得る.
●高齢者,脱水状態,腎機能障害者,糖尿病患者などでは,副作用が発現しやすく,その使用にあたっては十分な注意が必要である.
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