今月の主題 循環器薬の使い方 1994
不整脈
不整脈治療の基本
小川 聡
1
,
高橋 栄一
1
1慶應義塾大学医学部内科
pp.1443-1446
発行日 1994年7月10日
Published Date 1994/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902845
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●治療適応となる不整脈は致死的不整脈,血行動態を悪化させる不整脈,自覚症状が強い不整脈である.
●心室細動,心室頻拍にはIII群抗不整脈薬と植え込み型除細動器を考慮する.
●抗不整脈薬には陰性変力作用と催不整脈作用という副作用がある.
●自覚症状の強い不整脈の治療では,症状の頻度に応じて頓用薬,予防薬を使い分ける.
●抗不整脈薬の選択は有効性と副作用との兼ね合いから決定される.
●今後,カテーテルアブレーション,植え込み型除細動器の適応が増えることが予想される.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.