今月の主題 外科から内科へのメッセージ
内視鏡下外科手術の現況と問題点
肺良性腫瘍
山口 明
1
,
篠永 真弓
1
,
中山 健司
1
1国立療養所西新潟病院胸部外科
pp.922-924
発行日 1994年5月10日
Published Date 1994/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902727
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ポイント
●肺良性腫瘍は術前から診断が明らかであれば,小範囲切除で済むことが多い.周囲肺組織との境界が明瞭で剥離が容易な腫瘍では最小単位の手術として核出術が行われる.
●通常は肺部分切除が行われ,それ以上の場合は区域切除や,さらに大きい場合は肺葉切除を必要とすることもあるが稀である.
●最近,胸腔鏡を用いた手術が安全,かつ比較的容易に施行できるようになり,さらに小さな創での手術が可能となった.
●肺良性腫瘍は胸腔鏡手術のまさに最適な対象疾患の1つといえ,今後,胸腔鏡下切除術が基本術式となろう.
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