カラーグラフ 生検による組織診断・4
肝臓(Ⅱ)
中沼 安二
1
1金沢大学医学部第2病理
pp.829-832
発行日 1994年4月10日
Published Date 1994/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902711
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
正常組織を知る
生検肝の正常組織像を,肝の支持結合組織成分であるグリソン鞘を中心に述べる.
グリソン鞘の主要な構成成分は,胆管,肝動脈枝,門脈枝(1個のグリソン鞘内に,各々1〜3個くらいみられる)で,いわゆるグリソン鞘の3つ組(triad)を形成している.その他,少量の線維性結合織,肝動脈枝や門脈枝の細分枝,胆管と肝細胞との接合部にある細胆管(Hering's duct),神経線維,リンパ管も存在する.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.