今月の主題 First-line検査
一般症状からみたFirst-line検査
肥満
後藤 尚
1
,
小沼 富男
1
,
武部 和夫
1
1弘前大学医学部第3内科
pp.664-666
発行日 1994年4月10日
Published Date 1994/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902666
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ポイント
●単純性肥満は,全肥満の95%以上を占める.
●単純性肥満は,症候性肥満を除外して判定される.
●肥満症は,医学管理下におかれるべき肥満例への臨床診断名である.
●各々特徴的な臨床徴候を有する症候性肥満は,全例が治療の対象となる.
●単純性肥満において肥満症と診断する根拠は,健康障害となり得る可能性を有することである.
●肥満における併発症の検索は肥満症の診断に必須であり,内科(糖・脂質代謝,循環器,呼吸器,消化器の各疾患),婦人科,皮膚科,整形外科など,多くの領域でなされる必要がある.
●体脂肪分布異常は,将来の健康障害の可能性を考慮して肥満症診断の基準にて提唱されている.
●体脂肪率のみによって判定されるみえない肥満が近年増加している.
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