今月の主題 心不全診療の新たな展開
大規模スタディは何を教えたか
心不全とCa2+拮抗薬
垣花 昌明
1
,
大塚 定徳
1
,
渡辺 秀樹
1
1筑波大学臨床医学系内科
pp.1020-1021
発行日 1993年6月10日
Published Date 1993/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902117
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- 文献概要
●Ca2+拮抗薬を慢性心不全治療に用いる目的は血管抵抗軽減,冠動脈拡張,心室拡張能改善である.
●これまでに,Ca2+拮抗薬は慢性心不全治療に有効であるという報告,逆に心不全を悪化させるという報告のいずれもがある.
●最近のcontrolled studyの結果は,慢性心不全治療でニフェジピンを長期投与すると,約25%に心不全の悪化がみられることを示した.
●左室収縮障害による慢性心不全にニフェジピンを長期投与すると,心不全を悪化させる可能性がある.
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