今月の主題 臨床医のためのわかりやすい免疫学
免疫不全と感染症
薬剤による免疫不全と感染症
雨宮 洋一
1
1自治医科大学・輸血部
pp.2108-2110
発行日 1992年11月10日
Published Date 1992/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901879
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免疫不全(immune deficiency)とは,免疫機構の不全に基づいた生体防御機能の低下状態で,感染の反復,遷延,重症化および日和見感染など,感染防御の低下をめぐる症状が前面に立つ一連の症候群である.原発性と続発性に大別され,臨床で遭遇する多くは続発性で,これはすでに確立された生体防御機序の発現障害といえ,疾病の自然経過あるいは治療に合併する免疫不全である.
本稿では続発性免疫不全の原因となり得る薬剤について紹介する.
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