カラーグラフ Oncology Round・23
骨肉腫の1例
千代倉 吉宏
1
,
畑中 浩成
2
,
片山 勲
2
1埼玉医科大学・整形外科
2埼玉医科大学・第1病理
pp.1480-1484
発行日 1992年8月10日
Published Date 1992/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901649
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
骨腫瘍(bone tumor)には,骨を構成する骨,軟骨,線維組織,血管,脂肪,造血組織などの各構成成分に由来する組織型の腫瘍があり,それぞれ良性と悪性に分けられる.良性腫瘍はすべて骨原発性であるが,そのなかでは骨軟骨腫(osteochon-droma:長管骨の骨幹部に好発,10歳代に多い)が最も多い.悪性腫瘍には原発性のものと転移性のものがあり,原発性悪性腫瘍のなかでは骨肉腫(osteosarcoma)が最も多い.今回は19歳男性の骨肉腫症例を提示する.なお,転移性骨腫瘍のなかでは癌が圧倒的に多く,厚生省登録例では骨肉腫の約3倍である.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.