今月の主題 胸部X線からの肺疾患の診断と治療
空洞性病変
空洞性病変を呈する疾患
平野 裕志
1
,
江口 研二
2
1国立がんセンター病院・内視鏡部
2国立がんセンター病院・内科
pp.1378-1382
発行日 1992年8月10日
Published Date 1992/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901624
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ポイント
1)空洞性肺病変(一部嚢胞性)を呈する疾患について,その種類・特徴について簡単に述べる.
2)空洞性病変の画像上の所見について,肺癌を中心に述べる.
3)肺癌で空洞の認められる頻度は2〜10%程度で,扁平上皮癌に多い.画像上の悪性を示唆する空洞の所見としては,壁の不整・最厚壁の厚いことなどがあげられるが,確実なものはない.
4)薄壁空洞は良性疾患に多いとの報告もあるが,原発性肺癌・転移性肺腫瘍でも薄壁空洞を呈するものがある.
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