今月の主題 胸部X線からの肺疾患の診断と治療
均質性肺病変
Pulmonary infiltration with eosinophilia
山川 博生
1
,
鈴木 俊介
1
1横浜市立大学医学部・第1内科
pp.1357-1359
発行日 1992年8月10日
Published Date 1992/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901618
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
1)末梢血好酸球増多と肺浸潤影を認めた場合は本疾患を念頭におく.
2)胸部X線上,陰影の特徴は肺野の外側領域を中心にphotographic negative pul-monary edemaと表現される辺縁不整な斑紋状浸潤陰影である.
3)薬剤,真菌・寄生虫感染が原因となるが,原因を特定できない場合が多い.
4)通常予後は良好であるが,時に重篤な呼吸困難が認められることがある.
5)治療としての第一選択薬剤はステロイド剤である.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.