今月の主題 胆道系疾患1992
胆道系疾患治療法の基本と最近の進歩
胆道系疾患の内視鏡的治療—経皮的アプローチ
山川 達郎
1
,
本田 拓
1
1帝京大学溝口病院・外科
pp.254-256
発行日 1992年2月10日
Published Date 1992/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901365
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ポイント
I.経皮経肝的アプローチの利点と問題点
1.利点
1)直視可能で安全性が高い.
2)繰り返し検索が容易
3)部位による制限が少ない.
4)砕石,摘出鉗子の的確な使用が可能
2.問題点
1)侵襲性
2)PTBDの手技の煩雑性とやや高い合併症発生率
3)PTBD瘻孔の拡張に伴うやや高い合併症発生率
II.適 応
経皮経肝的胆管鏡,経皮経肝的胆嚢鏡は,経皮経肝的胆管ドレナージから発展した胆道疾患の診断,治療法であるが,その適応は経十二指腸的アプローチの利点を勘案して決定されるべきである.
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