今月の主題 胆道系疾患1992
胆道系疾患治療法の基本と最近の進歩
外科的手術とその適応に関する再評価
雨宮 厚
1
,
村山 章裕
2
1茅ケ崎セントラルクリニック
2茅ケ崎徳洲会病院・外科
pp.247-250
発行日 1992年2月10日
Published Date 1992/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901363
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
数ある治療法のなかでも胆道疾患に対する手術療法はもっとも効果的な治療法のひとつとされており,治療の中心的役割は外科医が果たしてきた.しかし近年,内科薬物療法や体外衝撃波による砕石術,また内視鏡や腹腔鏡によるアプローチなどconventionalな開腹術によらない侵襲のより軽度な治療法が次々と開発された結果,標準療法とされてきた胆道外科手術療法の位置づけが大きく変わろうとしている.
本稿では,開腹による外科手術療法のうち,とくに胆摘,総胆管切開,バイパス術および悪性疾患に対する根治切除術を取り上げ,それぞれの1992年度における役割・位置づけについて外科医の立場で記してみた.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.