増刊号 わかりやすいエコー法の臨床
その他の領域のエコー法
胸部呼吸器疾患
中田 尚志
1
,
名取 博
1
,
五十嵐 知文
1
,
大内 博文
1
,
笹岡 彰一
1
,
森 雅樹
1
,
鈴木 明
1
1札幌医科大学・第3内科
pp.482-489
発行日 1991年10月30日
Published Date 1991/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901191
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呼吸器領域における超音波診断は,骨性胸郭や肺の含気が障害となることに加え,高度に完成され,豊富な情報を得ることのできる胸部X線診断が普及しているために,その導入が他の領域に比べ遅れていた.しかし,リアルタイムで画質のよい装置が普及しはじめた1970年代後半には,呼吸性,心原性に移動する胸郭内病変を,狭いacous-tic windowからでも容易にとらえられるようになった1).また経食道超音波内視鏡の開発により観察可能な範囲も広がり,近年では様々な呼吸器疾患に対して超音波診断法が適応され,系統的な検討が行われている1,2).
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