今月の主題 リンパ系疾患の臨床
リンパ系疾患の基礎
リンパ球の生物学的反応—B-cellと免疫グロブリン
近藤 直実
1
1岐阜大学医学部・小児科
pp.1138-1139
発行日 1991年7月10日
Published Date 1991/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900943
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ポイント
1)B細胞と免疫グロブリン(Ig):B細胞は成熟してIgを産生する.Igは抗体として抗原排除に働く(分泌型Ig)一方で,B細胞膜上に存在し,抗原レセプターとして抗原認識に働く(膜結合型Ig).
2)B細胞の分化:血液幹細胞からリンパ球系幹細胞,pro B細胞,pre pre B細胞,pre B細胞,未熟B細胞,成熟B細胞,形質細胞へと分化する.
3)免疫グロブリン(Ig)の産生:Ig遺伝子の再構成,クラススイッチ,RNAスプライシングなどの遺伝子学的メカニズムによりIgが産生される.
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