今月の主題 輸液療法の実際
各種病態における輸液療法の実際—私の処方
脳卒中の輸液療法
池田 秀敏
1
,
吉本 高志
1
1東北大学医学部・脳神経外科
pp.1056-1057
発行日 1991年6月10日
Published Date 1991/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900928
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ポイント
1)脳卒中急性期では,脳卒中に伴うあらゆる病態に対処するために,血管確保は必須である.
2)脳卒中急性期には,脱水をほとんどの場合随伴する.この補正には,脱水量を推定し,half correct(半量補正)を繰り返すことで,緩徐に行うことが重要である.
3)脳卒中急性期には,脱水・電解質異常の補正を主眼とする.
4)脳卒中急性期には,脳浮腫対策,脳血流改善,降圧療法などの輸液が病態に応じて必要となり,これらの補液の組成・量をも包括した1日の輸液計画を立てる.
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