今月の主題 アレルギー疾患診療の実際
アレルギー疾患の鑑別診断
アレルギー性皮膚疾患と自己免疫あるいは内臓疾患起因皮膚疾患
相原 道子
1
,
池澤 善郎
1
1横浜市立大学医学部・皮膚科学教室
pp.252-253
発行日 1991年2月10日
Published Date 1991/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900710
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ポイント
1)アレルギー性皮膚疾患には,接触皮膚炎,アトピー性皮膚炎,蕁麻疹,薬疹,アナフィラクトイド紫斑などが含まれる.
2)アレルゲンには吸入アレルゲン(ダニ,カビ,花粉など),食物アレルゲン(牛乳,卵,大豆など),接触アレルゲン(植物,化粧品,金属など)のほか,薬剤,細菌などがある.
3)アレルギー反応のタイプとしては特異的IgEによる即時型(I型),Th/DHによる遅延型(IV型)のほか,TCによる細胞毒性型,アルサス型(III型)などの関与が考えられている.
4)検査法としては非特異的検査として血中IgE値,末血好酸球数,アレルゲン特異的検査としてアレルゲン除去試験および再投与試験,特異的IgE値(RAST値),即時型および遅延型皮膚試験,リンパ球刺激試験などが用いられている.
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