今月の主題 不整脈診療プラクティス
不整脈治療の実際
心室細動—心肺蘇生術の実際
瀬﨑 和典
1
,
松尾 博司
1
1埼玉医科大学総合医療センター・第3内科
pp.132-134
発行日 1991年1月10日
Published Date 1991/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900682
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心室細動(Vf:ventricular fibrillation)とは,形・幅・大きさがまちまちの心室波が不規則に連続するもので,QRS・ST-Tを区別できない.心室細動では心室がポンプ機能を失った状態であるから,5〜15秒で意識消失が,3〜4分で不可逆的な脳障害が起こる.したがって,この間に有効な心肺蘇生術(CPR:cardiopulmonary resuscitation)が施行されない限り,死亡するか,蘇生後脳症,植物状態に至る.ここでは,着院時心肺停止(DOA:death on arrival)の1例を紹介し,CPRの実際について触れる.
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