今月の主題 不整脈診療プラクティス
診断についてのセミナー
高齢者不整脈の特徴
大川 真一郎
1
1東京都老人医療センター・循環器科
pp.73-75
発行日 1991年1月10日
Published Date 1991/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900666
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不整脈の頻度は加齢とともに増加することが知られている.その原因として,刺激伝導系およびその周辺組織の変性,線維症,石灰化による伝導障害が老年者に多いこと,心筋障害,心不全,心予備力の低下の表現として期外収縮,心房細動などが高齢者で多くみられることなどが挙げられる.また高齢者では各種薬剤により過敏な異常反応として不整脈を呈したり,血清電解質異常と関連した不整脈をみることがある.本稿では,高齢者不整脈の頻度と治療につき述べる.
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