今月の主題 STROKE—脳卒中診療のポイント
脳卒中の治療
脳卒中急性期の合併症とその対策
石川 良樹
1
1大田原赤十字病院・第一内科
pp.2458-2460
発行日 1990年12月10日
Published Date 1990/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900635
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脳卒中急性期の直接的な死因としては,まず第一に脳のヘルニアが挙げられるが,肺炎や脱水などのさまざまな合併症も,脳卒中の予後を左右する大きな因子である.死亡する原因となるばかりでなく,合併症のために臥床期間が長期化し,リハビリテーションが円滑に行えないような状態が続けば,機能的な予後にも大きな影響を及ぼすこととなる.とくに高齢者においては合併症が起こりやすく,慎重な対処が重要である.本項では急性期の合併症の対策の要点について触れることとする(表1).
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