CPC
間質性肺炎,肺出血および消化管出血,汎血球減少,ショックと短期間に多彩な臨床経過をたどって死亡した35歳の透析患者
大山 誠也
1
,
須藤 博
1
,
小沢 尚
1
,
亀井 徹正
1
,
内田 弘一
1
,
勝俣 範之
1
,
梅田 知子
1
,
細田 浩道
2
,
金 國鐘
1
,
鈴木 隆夫
3
,
竹原 栄一
1
,
渡 雅文
1
1茅ケ崎徳洲会総合病院・内科
2茅ケ崎徳洲会総合病院・脳神経外科
3茅ケ崎徳洲会総合病院・病理
pp.2358-2366
発行日 1990年11月10日
Published Date 1990/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900611
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症例
患者 35歳,男性,透析患者
主訴 呼吸困難
現病歴 16歳の時に急性腎炎に罹患し,ネフローゼ症候群となった.21歳より,慢性腎不全のために血液透析療法を導入され,週3回透析を行っていた.自尿はなく,dry weightは55.1kgであった.
入院1週間程前より,咳,鼻汁,咽頭痛などの上気道炎症状および37℃台の微熱が続いていた.3日前より,咳がひどくなり,さらさらした痰が出るようになり,熱は38℃台まで上昇した.かかりつけの医院を受診し,L-ケフレックス1g/日を処方されるも改善せず,咳がひどくなり,全身倦怠感や食欲不振も出現した.1989年3月5日朝から呼吸困難が強くなったために当院を受診し,入院となった.
既往歴 24歳の時に肺水腫,32歳の時に肺水腫およびウイルス性肺炎,34歳の時に鼻出血.
家族歴:特記すべきことなし.
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