今月の主題 膠原病—活動性の評価と治療の選択
治療方針の決定とフォローアップ
全身性エリテマトーデス
隅谷 護人
1
1国立病院医療センター・膠原病内科
pp.2246-2249
発行日 1990年11月10日
Published Date 1990/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900582
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全身性エリテマトーデス(以下,SLEと略)の発症の仕方と臓器病変の現れ方は患者によってまちまちであり,緩徐に発症し,初診時には病歴を含めてSLEの分類基準を満たしても,その時点ではとくに薬物療法を要しない例から,急激に多臓器病変を伴って発症し,初診時から強力なステロイド療法を必要とする例まで,さまざまである.また,少数あるいはひとつの臓器病変で発症し,分類基準を満たさない例も存在することに留意する必要がある.この意味で,SLEの初期治療計画を考える前に,SLEの早期診断あるいはSLEを疑うことから始めなければならない.
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